パープルガーネット・ライラック系カラー

今、人気のパープル系カラーの「ライラック」及び「パープルガーネット」

modelの愛さんにお願いして染めてみました。

実は今回、ちょっとしたハプニングもありの検証になりましたのでそれも含めて写真多めで全部お見せします。それでは、いきますね!

事前状態の確認

まずは染める前の状態をチェックします。地肌から5cmほど新生毛が伸び、全体に17Lvの明るさで前回染めたデニム系の残染が残っています。

目標は残ってる染料を落とすことと、根元の黒い部分を18Lvまで明るくしペールイエローにする事です。

ブリーチ

根元付近の新生部の黒い部分をブリーチします。と同時に時間差で既染部(過去に染めてる部分)の残ってる染料を落とします。

この時、美容師のテクニック ① がブリーチの時差の調整

テクニック①ブリーチ時差の調整

ブリーチは作用時間マックス30分です。30分で設定の明るさになります。この時、2剤の過酸化水素を6%使うか?3%使うか?はたまた4.5%なのか?

コレがブリーチ力を大きく左右します。髪のコンディションと事前状態、これからどうしたいのか?をしっかり把握して目的までブリーチします。

また30分という作用時間の中でブリーチが進行する具合を的確に見据えながら、目的の明るさまで何回ブリーチするのかを加味しながら、余分なダメージを与えないように時差進行します。

今回のようなWカラーリングではこのブリーチ段階の完成度が仕上がりの成功具合の80%以上を左右すると言っても過言ではないかもしれません。

ブリーチ完成

始める前と見比べてみましょう♪

事前
ブリーチ後

明らかに違うのがお分かりになると思います。

因みに美容室グランブルーでは頭皮の安全と薬事法の関係から根元(頭皮に接する部分)は基本ブリーチしません。

パープル系カラーをのせる

それでは希望色のパープル系カラーをのせていきます。

今回はミルボンの新色「パープルガーネット」を使用しました。

根元リフトアップ用とブリーチ部分のダウン用パープルガーネットの2種類の薬剤を用意しました。

ダウン用は、11Lvのパープルガーネットを過水4.5%で塗布。放置タイム中

(肩タオルが若干お見苦しい点はご了承ください)

適切な時間を置きシャンプーで薬剤を落とします。

と、ここでハプニングが...

実は、

シャンプーから上がってくると

シャンプーから戻ってきたmodelの愛さん

根元以外の色が全部シャンプーで飛んじゃいました。

これはこれで超絶ホワイトシルバーでカッコイイですが...

乾かすと

何故だ!

この部分については後日メーカーさんと検証することにして、なんとかしなくては。

ということで薬剤メーカーを変え、過酸化水素のコントロールをして同系色をのせることに。

使用したのは、イゴラの「ライラック」

もう一度同じ結果を招くわけにはいかない。独自の経験から慎重に薬剤をのせていく。

薬剤は12lvのライラックに過水3%2倍のみ。放置タイム15分。

仕上がり

再度シャンプーから戻ってきたmodelの愛さんがこちら

ヘアーにズームしてみます

今回使用した薬剤がこちらです

MILBONアディクシー「パープルガーネット」
シュワルツコフ「ライラック」

どちらの薬剤やメーカーが良いとか悪いとかじゃなく、今回の検証は新色だからこういったハプニングも想定してのmodelさんモニター。

不手際は煮詰めてお客様にベストコンディションで提供出来たらと再認識させられた私でした。

最後は

modelの愛さんと仲良くツーショット。愛さんのiPhoneで撮っていただきました。